カートに入っている商品 : 0 点
カートは空です
kengo_takahashi
日本🇯🇵
本作品は、静謐な水のテクスチャーを施したアルミニウムの舞台に、独自の鋳造技法「花鋳込み(はないこみ)」によって金属へと生まれ変わった花を配したブローチです。 制作の根底にあるのは、「二重の偶然」という物語です。 一つ目は、自然の中で無数に咲く花の中から、私がその一輪と巡り合った偶然。 二つ目は、作品として昇華されたこの花と、いま目の前にいる貴方が巡り合う偶然。 この重なり合う縁(えにし)を、流れる水面のようなアルミの肌合いの上で表現しました。 0.1mmという極限の薄さで花の生命力を細部まで金属に置換し、刹那の命を永遠の美しさへと留めること。それは単なる造形にとどまらず、花が持っていた物語を、身につける貴方自身の物語へと継承していく「再生」の祈りでもあります。 胸元で永遠に咲き続けるこの花が、貴方の日々に新たな彩りと縁をもたらすことを願っています。
1. 鈴木長吉と津田信夫の系譜 私の制作は、日本の鋳金史における二人の巨匠のDNAを受け継いでいます。鈴木長吉が追求した対象の生命感に肉薄する徹底的な「リアリズム」と、津田信夫が提唱した素材の美しさを引き出し工芸を芸術へと高める「精神性」。この二つを現代的に統合し、金属の硬質さと花の有機的な生命感を融合させた表現を模索しています。 2. 明治工芸「超絶技巧」の再解釈 明治工芸に見られる細部への執念深いまでのこだわりを、私は「集合美」として再解釈しました。個々の緻密な鋳造表現もさることながら、無数の花々が集積することで生まれる圧倒的な熱量やうねりは、かつての「超絶技巧」が持っていた精神性を、現代のアートとして昇華させたものです。 3. 歴史の更新:「花鋳込み」という革新 これらの歴史的文脈の上に、独自の「真空加圧鋳造法」による「花鋳込み」を確立しました。0.1mmという極限の薄さで花を完全再現するこの技法は、先人たちの写実精神をテクノロジーで極限まで推し進めたものです。刹那の命を永遠の金属へと置換することで、私は工芸の歴史を更新し、「生と死、再生」の物語を紡いでいます。
「活動情報」はクリエイター自身の制作・主催活動の記録であり、Marketでの販売状況とは連動しません。
Marketで見る