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agano13th
日本🇯🇵
当窯の作風は派手な色を用いず、釉薬は透明釉を用いて土本来の発色を生かした象嵌技法が特徴となっている。基本となる胎土の青磁土(グレー)は地元で産出する白土(白)と赤土(黒)2つを配合して生み出しているが、この作品は赤土のみを用いた無地黒茶碗である。鉄の板材を曲げて鋲止めしたような造形だが、当窯の先達が江戸時代に手がけた同手の焼締水指が八代城主を務めた熊本藩筆頭家老の松井家に伝わっている。それを茶碗としてリメイクした本作は、学生時代に金工を学んだことが鋲の細工や錆色の釉表現に生きている。
本歌である「綴目水指 (財団法人松井文庫所蔵)」は、当窯が細川家の熊本転封前の豊前上野焼(あがのやき)時代の作と思われる。当時このように大胆な仕事をしていた陶工がいたことは、作者も制約の中でどこまでチャレンジしてよいかを考える際の手引きとなってくれた。いつか自分なりの形で写しに挑戦してみたいと考えていた思い入れある逸品。
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