活動情報

SHINTARO_UCHIMURA

日本🇯🇵

活動情報1/6
作品

大井戸茶盌

基本情報

素材・技法
土(陶器・磁器)
サイズ・重量
高さ:98 mm・横幅:151 mm・奥行:151 mm・重量:364 g

作品説明

井戸茶盌の魅力は、茶の湯における「無心」「自然」「静寂」といった禅的境地を、その姿形において静かに語る点にあります。端正にして大らかな碗形は、作為を離れた“無為自然”の調和を宿し、手に取る者そして使う者の心を澄ませます。肌や高台に現れる景色は、火と土と時に任せた結果でありながら、どこか必然性を感じさせ、「一期一会」の精神を想起させます。釉のたまりや枯れた表情は、盛りすぎず削りすぎず、ただ“あるがまま”を受け入れる禅の姿勢を映します。高台の力強さは、静けさの中に潜む生命の息づかいを示し、内側の柔らかな陰影は“空”の深さを象徴します。この大井戸茶盌は、華美に頼らず、語りすぎず、しかし深く心に沁みる存在です。そこには、形を超えた「静寂の声」が宿り、見る者を思索へと導く禅的な余韻が漂っています。

制作背景

大井戸茶盌は、朝鮮時代の井戸茶盌の中でもとりわけ名碗として日本の茶人に珍重されてきた茶盌で、侘び茶の美意識を象徴する存在です。元来は民間の祭器や日常雑器として作られた素朴な器として日本にもたらされましたが、水を汲む井戸のように深い碗形、枯淡な釉調、力強い高台が生み出す静かな迫力が、室町末期以降桃山時代の茶の湯文化に強く響きました。桃山茶人たちはその自然な景色に「侘び・寂び」の理想を見いだし、名物として愛蔵しました。大井戸茶盌は、茶道の道具から芸術へと昇華した歴史を体現し、今なお多くの人々を魅了し続けています。

「活動情報」はクリエイター自身の制作・主催活動の記録であり、Marketでの販売状況とは連動しません。

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