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aki_yamada
日本🇯🇵
馬を彫るときは、馬という存在が持っている魅力とは何かを、常に考えながら制作しています。 馬は紀元前から人々を魅了し続けてきた特別な動物です。その魅力は、目線や首の傾き、耳の向き、足の運び、そして重心の置き方といった細かな所作に表れています。 私は、それらの一つひとつに宿る馬の意思や表情を、木を少しずつ削ることで表現していきます。 そうして彫り進める中で、まるで感情を持っているかのような存在感が馬の姿に宿る瞬間があります。 その段階に到達することを、いつも目指して木彫に向き合っています。
四本脚の動物を木彫で表現するにあたり、私は大学院で学んだ日本の仏像制作における古典彫刻技法を用いています。仏像彫刻では、「割矧造(わりはぎづくり)」や「寄木造(よせぎづくり)」といった技法によって、複雑な形態を木材の特性を活かしながら彫り出してきました。これらは長い歴史の中で仏師たちによって培われてきた造形の知恵であり、日本の木彫の重要な伝統です。本作では、身体を左右に割って彫り進める「割矧造」の技法を用いて制作しています。 また、今回のモチーフである蒙古馬は、現在もモンゴルの草原で半野生の形で生き続けており、家畜馬の原型に近い存在と考えられています。人類の歴史において馬は移動や交易、文化の交流を支えてきた動物であり、蒙古馬はその起源的な姿を現代に伝える存在でもあります。本作では、私自身が身近に感じてきた馬の原初的な姿を彫り表すことを試みました。
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