カートに入っている商品 : 0 点
カートは空です

kenyu
日本🇯🇵
海より昇る龍と青の彫刻が交差する、鎌倉の精神を宿す硯箱。 深い青の彫刻が波となって立ち上がり、その上を一条の龍が静かに天へ向かう。 青根来の漆が光を受けるたびに、波の彫刻は柔らかな陰影を浮かび上がらせ、器面には静かな緊張感が漂う。 禅文化の中心地・鎌倉。その地で800年続く鎌倉彫の系譜を受け継ぐ作家、三橋鎌幽による硯箱である。 海から昇る龍は水神としての象徴であり、自然の循環と再生の力を表す存在として古くから日本文化に描かれてきた。 力強い波の彫刻と、空へ向かう龍の姿は、静けさの中に宿る生命の気配を感じさせる。 書斎や床の間に置かれたとき、この硯箱は単なる道具ではなく、空間の精神を整える存在となる。 手に取るたびに木彫と漆の質感が指先に伝わり、年月とともに青の色はさらに深みを増していく。 使い続けることで表情が育つ、日本の工芸が持つ時間の美しさを体験できる作品である。 この作品を所有することは、鎌倉の精神文化と禅の時間を手元に置くことでもある。 一点制作であり、同意匠の制作予定はない。
鎌倉彫は、鎌倉時代に禅宗寺院の仏具制作から始まった木彫漆工芸である。 中国・宋から伝わった彫漆文化と、日本の木彫技術が融合し、寺院文化とともに発展してきた。 鎌倉は禅文化の中心地として知られ、建長寺をはじめとする多くの寺院が精神文化の拠点となった。 鎌倉彫の器物は、そうした禅の空間の中で用いられる道具として作られてきた。 本作のモチーフである龍は、日本では水を司る神として信仰され、雨や海、自然の循環を象徴する存在である。 海から昇る龍は、生命力や再生の象徴として多くの工芸や絵画に描かれてきた。 青根来という表現は、古来の根来塗の思想を踏まえながら、現代的な色彩と彫刻によって再構築されたものだ。 木彫による造形と漆の色彩が重なり合うことで、鎌倉彫の伝統と現代的な表現が同時に存在する作品となっている。
「活動情報」はクリエイター自身の制作・主催活動の記録であり、Marketでの販売状況とは連動しません。