活動情報

chisako_moon

日本🇯🇵

活動情報1/7
作品

匣「Qilin」

基本情報

素材・技法
漆
サイズ・重量
高さ:230 mm・横幅:330 mm・奥行:170 mm・重量:1338 g

作品説明

こちらは中国神話に登場する麒麟をテーマに制作した作品で、麒麟が雲間から現れる場面を箱全体で表現しています。 まずタイトルの『匣「はこ」』という字は元来モノを入れる蓋付きの箱という意味で使われていたものの、今では特別な意味合いを持って使用することが少ない文字です。 それがかえって箱の中身に想像力を掻き立てられたり、箱の用途を決め付けないという点が自分の求める作風と合致している為使用しており、使う方の様々な大切な想いを箱に込めて欲しいという意図があります。 木地に使用したのは屋久杉で、煙の様に細かい特徴的な杢目は古代に描かれた雲の様で、その中から麒麟が駆け降りるシーンを蒔絵×漆絵の方法で描きました。 麒麟は漆の色や透明感があるといった特徴を活かすため乳白色の硝子に描き、漆だけでは表現できないニュアンスが見所の作品となりました。

制作背景

蒔絵とは金や銀だけでなく様々な金属粉等を漆の上に蒔き装飾する伝統技法で、色のグラデーションや質感の変化を表現する事が出来、金属板を用いる平文や螺鈿といった装飾技法と併用されることも多く多彩な表現が可能です。 奈良時代に始まり日本独自の進化をしてきた漆芸技法である「蒔絵」、この作品の麒麟は様々な蒔絵の技術を土台に独自のアレンジを加え、立体感や躍動感を表現し絵画の様に描きました。 描かれた麒麟は泰平の世に現れるとされ、幸せを招き、安穏な日々をもたらす幸福の象徴とされ日本の様々な寺社等で祀られています。 一方、木地に使用した屋久杉は屋久島の標高500メートル以上の山地に自生する杉で、樹齢2000年を超える巨木も存在する等、その生命力や存在感によって見る人を惹きつける力を持った素材で、麒麟と合わせる事によって神秘的な作品に仕上がりました。

「活動情報」はクリエイター自身の制作・主催活動の記録であり、Marketでの販売状況とは連動しません。