活動情報

goseki

日本🇯🇵

活動情報1/7
作品

黒茶入

基本情報

素材・技法
土(陶器・磁器)
サイズ・重量
高さ:90 mm・横幅:83 mm・奥行:83 mm・重量:183 g

作品説明

土と炎だけで焼き上げる中で、すべてを思い通りにコントロールすることはできません。 炎の流れや灰のかかり方によって、作品には予測できない変化が生まれます。 その偶然を排除するのではなく、受け入れることで、素材そのものの表情が立ち上がってきます。 本作に見られる流れや溜まりは、焼成の過程で起きた現象の積み重ねです。 また、本作では黒備前の現代的な解釈に挑戦しています。 従来の黒の表現にとどまらず、炎や灰の作用によって生まれる複雑な色調や質感を取り込み、 焼締めの新たな可能性を探っています。 桧山の雑木の炎を用いることで、この土地ならではの焼き上がりとなり、 場所と素材、そして時間が重なった一つの形として作品が成立しています。

制作背景

備前焼は平安時代末期に起源を持ち、釉薬を用いず土と炎のみで焼き締める焼成技法によって発展してきました。 桃山時代には茶の湯の広がりとともにその素朴で力強い表情が評価され、日本六古窯のひとつとして現在まで受け継がれています。 本作は備前の土と伝統的な技法を基に制作し、御前山・桧山地区の雑木を薪として焼成したものです。 土地の風土を焼成に取り込むことで、「桧山備前」として新たな文脈の中で制作しています。 薪窯による焼成の中で、灰が降り積もり自然釉となって溶け、深い青や黒の中に複雑な流れを生み出しています。 こうした景色はすべて窯の中での偶然によって形成され、備前焼の歴史が培ってきた焼締めの本質を今に伝えています。

「活動情報」はクリエイター自身の制作・主催活動の記録であり、Marketでの販売状況とは連動しません。