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カートは空です
keiraku40
日本🇯🇵
私の波シリーズは光を受け止めることでその表情を大きく変える。 優しい光には穏やかに。 強い光にはそれにこたえて活き活きと。 夜の海に移りこむ光は月の光なのか、星明りなのか。 出来れば鑑賞者の目には、穏やかな波であってほしい。 穏やかな心がどれほど大切か。 海に接する地域の住む人々はきっと月明りの下の穏やかな波に安らぎを感じてくれることだろう。 海は常に穏やかではない。だからこそ心の中にある穏やかな海を思い、他者と共感し、工芸の作品が平和への架け橋の一つになればと願っている。
漆工芸の中で切錆という技法の源流は飛鳥時代にまでさかのぼれるのではないかと、作者は考えている。もしかしたらもっと昔かもしれないが、作者の浅学ではそのあたりの想像が限界というだけの事である。 切錆は二つのキーワードに分けられる。 「切」と「錆」である。 この場合の「切」は切断除去ではなく、出来上がったものが刃物で切り取ったかのようにくっきりと形が見えることと解釈している。 「錆」とは漆の分野では漆と石粉(京都では砥石の粉)(地域によってノリや水などを混ぜる)を混ぜた粘土状の物を指す。 通称砥の粉錆だが、おそらくはその乾いた色が鉄のさびたような肌や色合いになることから名づけられたのではないかと考えている。 この「錆」を檜のヘラでつけて、いらない部分は砥石で削り落とすことを繰り返し、表したい形の稜線などを造形していくのが切錆だ。 特殊な技法ではなく、あまりにも当たり前の造形手法だが、このこと自体で浮かび上がる稜線や光の反射を作品として私は取り組んでいる。 古くは漆塗りの仏像などは木彫の上にこのような手法を用いて細部を作り出していったといえば、理解してもらいやすいかもしれない。
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