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URUSHITSUBO
日本🇯🇵
作品名「多枯の浦」は、能『藤』に詠まれる藤の名所・多枯浦にちなみ、藤の精が舞う幻想的な物語を薄茶器に映したも作品。蓋甲面には白蝶貝の厚貝螺鈿を用い、光の加減で表情を変える藤の精を表現。松は全体に緑漆で表し、その上に金高蒔絵で絡み咲く藤を描き、常盤の松と儚い藤を対比させた。現在の多枯の浦は住宅地となり姿を消しているが、内蔵縄麻呂の時代にあった景観に思いを馳せ、過去と現代、未来をつなぐ作品として制作した。伝統工芸と伝統芸能を融合させた、春の茶会に映える薄茶器。
作品名「多胡の浦」は、能の演目『藤』に詠まれる藤の名所にちなみます。多胡の浦は、現在の富山県氷見市付近にあったと伝えられる湖で、内蔵縄麻呂が歌を詠んでいます。藤の花が咲き匂う景観は古くから和歌や芸能の題材となり、能『藤』では、藤の精が現れて舞う幽玄の物語として語り継がれています。能舞台の象徴である松と物語の主題である藤は、常盤と無常という対照的な美を表しています。本作では松を緑漆で、その枝に絡み咲く藤を金高蒔絵で描き、蓋には白蝶貝厚貝螺鈿で藤の精の姿を表しました。能楽の世界観と蒔絵・螺鈿の伝統技法を重ねることで往時の多胡の浦の風景に思いを馳せ、過去と現在をつなぐ景色を一つの茶器の中に表しています。
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