活動情報

TomoyaEda

日本🇯🇵

活動情報1/9
作品

富士釜『演舞』

基本情報

素材・技法
金属
サイズ・重量
高さ:220 mm・横幅:224 mm・奥行:180 mm・重量:2500 g

作品説明

霊峰・富士を思わせる端正な姿に、静と動の対比を内包した作品。 肩の張りと裾の絞りが織りなす柔らかな曲面は、富士の大地と天空を結ぶように構成されています。 「演舞」とは、舞が型を超えて生命を得る瞬間のこと。 鐶付や文様に見られる炎や布のような捻れは、まさに形を持たぬ“動き”そのものの表現です。 鉄という重い素材の中に、軽やかに舞うような気配を宿す── その矛盾の中に生まれる緊張と調和こそが、この釜の魅力であり、「演舞」という名の由来です。

制作背景

富士山は日本の象徴であるとともに、「不二」「無二」=唯一無双の存在を意味し、茶の湯においては心の清浄・高みを目指す精神の象徴として尊ばれてきました。 特に千利休以降、茶の湯が「侘び」の美へと深化する中で、富士釜は静けさと気高さを併せ持つ形として好まれ、 現代においても、富士釜は単なる写しではなく、日本人の精神性を象徴する造形として再解釈される題材です。 和銑釜は、砂鉄を原料とし、錆びに強く、長年の使用で美しさが増すのが特長です。独特の釜肌が「侘び」や「寂び」といった茶の美観を完成させます。大胆かつ繊細な造形と高度な鋳造技術は、古来の釜師の高い技量の証です。 鎌倉時代より続く天命鋳物は、芦屋釜と並び称され、大胆で力強い作風が特徴です。侘び茶の精神と結びつき、関東の茶の湯を支えてきました。千利休の時代から、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら数々の天下人に愛されたその歴史と技術の重みを、この天命の地で今に伝えてまいります。

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