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MAKUZU
日本🇯🇵
この水指は、内外を一体に轆轤制作し、外側に透かし彫りを施した作品です。透かしの断面にも色を指しているため、見る角度によって多彩な表情を見せます。 この高度な技法は、かつて横浜の真葛香山が得意としていましたが、香山窯の途絶とともに失われていました。今回、京都の真葛において約100年ぶりにその復活に成功しました。コロナ禍で展覧会が中止となり研究に集中できる時間が生まれたこと、さらに香山の水指の破片を目にしたことが、再興への大きな契機となりました。 形状は当時の香山窯の作例と同一であり、その美しさと高度な技術性から、多くの方々に高い評価をいただいております。この技法は世界的に見ても他に例がなく、世界に誇り得る陶芸作品のひとつであると自負しています。
前述の通り、この二重透かしの技法は、かつて横浜の真葛宮川香山家が最も得意としたものでした。しかし第二次世界大戦により香山家は途絶え、その卓越した技法もまた歴史の中に埋もれてしまいました。 私ども京都の真葛宮川香齋家は、長年にわたりこの香山技法の再現を悲願として研究を重ねてきました。数年前、偶然目にした香山の割れた水指の破片が大きな手がかりとなり、そこから挑戦が一気に進みました。さらにコロナ禍で展覧会が中止となり、制作と研究に没頭できる時間が生まれたことが決定的な転機となりました。 幾度もの失敗と試行錯誤を経て、ついに約100年ぶりの再現に成功しました。本作は、失われた技法を現代に蘇らせた証であり、真葛の伝統と歴史の重みを体現する作品であると自負しています。
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