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[再販なし]
『朱金茶椀「太平余」』は、再生と調和を象徴する“火の器”である。 鳳凰は、滅びの炎の中から再び舞い上がる存在として、古来より理想と秩序の象徴とされてきた。朱の地は、破壊と創造が同居する生命の温度を示し、刻まれた羽の曲線は、混沌を抱擁する美のかたちを描く。 三橋鎌幽は、禅における「生滅滅已(しょうめつめつい)」──生も滅も超えた静寂──の境地を、この赤の呼吸の中に見ている。燃えながらも穏やかに、揺らぎながらも崩れない。 この茶椀は、使い手の心に宿る火を映し、日常に潜む「生き直す力」をそっと照らす器である。
Edition No.1 / 1 (本作のみ)
¥330,000
(税込)