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[再販なし]
「掬」は両手で水をすくう様子を表す。水面の映る月を掬えるのではないか?とおもい水面の手を伸ばしと、ゆらゆらと揺蕩いつかみ取ることはできないが手のひら(掌)に残った水にかすかに月のかけらが見え隠れする。 かつて作者が学んだ高松(香川県高松市)にある栗林公園には掬月亭は歴代の高松藩主松平公が愛したといわれている。 其の銘は唐の詩人の「掬水月在手、弄花香満衣」が由来といわれています。人が感じる様々なことは心のありようによって変わります。 月を美しいと思う人、水面の揺らめきに心を遊ぶ人、花の香に気が付き、その香りをまとうこと、またうつろぐことに哀れを感じる人。 様々な解釈が成り立ちます。 作者は3年間、高松の地で諸先輩の技と作品との取り組みを学ぶ機会をえました。 夜は毎晩のように瀬戸の夜の海を眺めて過ごしました。 そこにあるのに、曖昧であり、心ではつかめても手ではつかめないものをそこに感じていました。 工芸作品は、作り手の思いとともに使い手の中にある美を共有するものだと考えています。本作が鑑賞者の心に届き共感につながる事を願います。
Edition No.1 / 1 (本作のみ)
¥1,650,000
(税込)