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[再現不可能]
私の創作の根幹には、常に「境界」という問題が横たわっています。日本人と韓国人の間に生まれた自身のディアスポラ的なアイデンティティは、私を特定の様式に安住させません。陶芸という数千年の歴史を借り、人間という存在を「魂のうつわ」として表現することが私の主題です。 作品に穿たれた「目」という空洞は、肉体という器に湛えられた「意識」という名の深淵を覗き込むための装置に他なりません。内側に広がる暗闇こそが精神の在り処であり、自己を映し出す鏡なのです。また、縄文土器が放つ数千年の時を止める物質的強度に、私はSF的な興味を覚えます。現代の縄文パターンとして基盤回路やストリートの意匠を土に刻むのは、現文明を未来の遺跡として封じ込めるためです。 デジタル化で身体性が希薄化する現代において、制御不能な「炎」と対峙し、重厚な「物質」を産み落とす行為は、世界に対する私なりの小さな抵抗と言えます。不協和音を孕んだ私の造形が、遥か未来の人々にとって、失われた「生の触覚」を呼び覚ます標(しるべ)となることを願って止みません。
Edition No.1 / 1 (本作のみ)
¥660,000
(税込)